靴外来・巻き爪│せり原整形外科、大阪市北区天神橋2丁目の整形外科。

靴外来・巻き爪靴外来・巻き爪

当院ではお困りの患者様を対象に靴の相談外来を行っております。
靴専門の義肢装具を紹介し装具を作成します。
また、医師の意見書を提示することにより健康保険が適用されます。

解説(当院に来られる前に是非お読み下さい)

靴外来へようこそ。
恐らくあなたは外反母趾や魚の目などの足のトラブル(痛みや変形)で悩んでおられる方だと思います。そのほとんどは足に合わない靴を履き続けていることが原因だと断定できます。

自分に合わない窮屈な靴を履くことにより巻き爪になったり、つま先部分が細く、ヒールの高い靴を履くことにより外反母趾や足の変形を招いたりします。しかしほとんどの方が靴が原因だとわかっているにもかかわらず、自分に合わない靴を履き続けます。それでは不自然な歩行になってしまい、さらに状態を悪くする可能性もあります。 ではどうすれば良いのでしょうか?

それは自分に合う靴を作ればいいのです。しかしどんな優れた靴でもそれを履く人にピタリと合う靴にはなりません。靴の中で一番大事なのは「中敷」です。

しかしただの中敷きではありません。医師がレントゲン、診察した後、医師の指示のもと、靴専門の義肢装具士がさまざまな足のトラブルを抱える患者さん一人一人の足を計測、設計し、中敷を作ります。

そうしてできた中敷と靴を合わせて初めて'自分の靴'になるのです。中敷が足に合っていると、足のアーチやかかとがしっかりと守られて、足に負担がかからない自然な歩行ができ、痛みや変形を改善・治療することができます。

靴外来の流れ

  1. 1整形外科医師による診察

    痛みの原因を探るため触診・X線撮影・血液検査などを行い
    それらの情報を基に、装具が必要か判断します。

    整形外科医師による診察
  2. 2義肢装具士による装具の設計

    国家資格を有する義肢装具士が装具の設計を行い、
    その目的と機能について説明いたします。
    足底部の圧力の分布を見て、身体のバランスや骨の配置を
    確認する為に義肢装具士がフットプリントの計測を行います。

    義肢装具士による装具の設計
  3. 3採型

    装具製作の基になる型を作る為に足の採型を行います。
    採型にはトレッシャムと呼ばれるスポンジを用いる方法や
    ギプス包帯を用いる方法などがあります。

    採型
  4. 4フットプリント

    データを基に足底のサポートの位置・形状等を
    決定していきます。

    フットプリント
  5. 5装具(中敷き)の製作

    以上の情報を基に義肢装具士が装具の製作を行います。中敷きの完成には1週間ほどかかります。

フットケア

足の機能

足の機能
  • 二本足で立ったときには、体の重みはかかと(踵骨)を中心に拇趾のつけ根と小指のつけ根を三角形で結ぶ三点で支えられています。そして歩くときには、体重はかかとから足の外側(小指側)へと動いて、親指が床をおさえ、その他の四指は床をつかむようにし、最後に親指で蹴るという動きをします。
  • 足は『第2の心臓』と呼ばれるように、心臓から送られてきた血液は、足のローリング運動により、血液を上へ押し戻すポンプの役割をしています。
  • この機能を無視する靴を履いていると、血液循環が悪くなり、低体温、低血圧、肩こり、腰痛の原因になることもあるのです。

足のトラブル

外反母趾
○外反母趾
  • 足の横アーチが崩れて平らになってしまう状態を「開張足」といいます。この開張足が起きて、足の幅が広がったところへさらに先の細い靴を履き続けていると指が圧迫され、親指の変形が起きてきます(外反母趾)。曲がった親指を矯正するような器具がよく売られていますが、一生つけていても治りません。まさに時代遅れの発想です。
  • まず、中敷で靴の調整を行なうことにより、アーチをサポートし開張足を改善することが治療の基本です。

魚の目・タコ
○魚の目・タコ
  • 魚の目やタコは足に摩擦を受けることにより足の皮膚が硬くなってできてしまうものです。
  • 歩くとき気が付かないうちに足に力が入ったり、合わない靴により足先が圧迫されたりして防御反応でできてしまいます。魚の目は皮膚の内側に『核』を持ったものが出来てやがて、神経にまで及ぼし、少し触れただけでも痛みを伴って涙が出てくることさえあります。
  • タコは反対に皮膚の外側に盛り上がりカチカチになり、やがて茶色に変色してくることもあり、靴の中に閉じ込められたりした時に痛みが出てくることもあります。 放っておくと両方とも歩行困難になってきます。また、ひざ痛・腰痛・肩こり等…全身のトラブルの「元」となりうる事も考えられます。

陥入爪・巻き爪
○陥入爪・巻き爪
  • 陥入爪・巻き爪は先の細い靴を履いていて爪に圧力がかかったり、隣の指の爪が皮膚にあたって傷がついたりすることによって起こります。
  • 特に問題なのは、そういう状態になると、痛みをとるために爪を深く切ってしまうことです。 痛みは一時的になくなりますが、爪が伸びてしまうとさらに深く陥入が進み、爪の変形が悪化するという悪循環に陥ります。 陥入爪・巻き爪の治療は別項で解説していますが、根本的に防ぐには、足の合った靴をはくことが大切ですし、深爪にも注意をしなければなりません。

巻き爪治療

巻き爪の悪循環

皮膚に食い込んだ爪の角を切ると、一時的に痛みは無くなりますが、爪がなくなった部分は肉が盛り上がり、爪が食い込んで再び痛み出します。
この悪循環が続くと重症化してしまします。

巻き爪の予防

正しい爪の切り方
1.正しい爪の切り方
  • 指の端から1mmほど伸ばすように切る。角を切りすぎない。
  • 2.足に合った靴を履く(中敷を作る)
    3.正しい靴の履き方をする

巻き爪の治療

コットンパッキング
    コットンパッキング
  • アルコール綿を爪の下に詰め、炎症を鎮めます。

超弾性ワイヤー治療
    超弾性ワイヤー治療
  • 爪の両脇に小さな穴を開けて取り付けます。食い込みがとれて痛みは軽減し、爪の形も数ヶ月で元に戻ります。

手術治療
    手術治療
  • 重症化した巻き爪は爪の幅を狭くする手術を行います。爪の生える爪母をカットし、食い込まないようにします。
せり原整形外科受付

せり原整形外科

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